出会って4光年で合体 [Fat Lady] | DLsite Doujin – For Adults
Details
表紙+本文382pの作品です。
お話は読んでのお楽しみ。
Sample
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Review
ギャグ猥談のようなサンプルからは想像もつかないスペクタクル巨編。
382Pという大ボリュームでも十分驚愕だが、1Pあたりの文章量が非常に多く
軽い気持ちでうっかり買うと大いに戸惑うが、読めば読むほどのめりこんでいく。
辺鄙な島に越してきたブサイクな主人公が美しい少女に出会う。
少女は化け狐をルーツに持つとされ「くえん」という名を代々引き継ぐ家系の末裔だった。
というボーイミーツガールものだが、描かれる情景は多岐にわたる。
社会に適合できず鬱屈した生活を送る人々の心理が丁寧に描写されることもあれば
辺鄙な島での青春群像劇の側面もあり、
オカルト冒険物とも、あるいはSFミステリとも言える。
心が沈むような、目を覆うような、手に汗握るような、胸のすくような展開らが続き
読んでいて飽きが来ない。
登場人物は魅力的で、特にヒロインはひたすら可憐で、しかもHに興味津々というギャップもある。
友人はニヒルかつ知的で女性読者でも人気が出そうだ。
主人公はサンプル最後のキモチワルイ男であり、その辺はこちらのサークルの一つの特徴として留意が必要だが、
しかし、読み進めば彼が主人公としての資格十分であることはきっと分かる。
それらは終始淡々とした文体で表現され、独特の世界観を形作っている。
Hシーンは比率で言うとかなり少ないが、それでも80P以上あり、
下手すると同価格帯の作品より多いということさえあるかもしれない。
ヒロインの愛らしさ、このサークル一流のねちっこく丁寧な描写とあいまって充分な実用性がある。
ネタバレになるため詳細は伏すが、
エロ同人としてお馴染となった『アレ』を史上最大規模・最大ボリュームで
描写したものであったことが最後に明かされ、
全ての違和感、伏線、登場人物の行動が結末に向かって大胆に収束していく様は目がくらんだ。
サンプルシーンの次のページから早速アクセル全開の展開が始まるが
とにかく臆せず最後まで読み進んでほしい。
恐ろしく壮大で緻密なお膳立てを経て
「30代醜男と絶世の淫乱ロリ美少女との完璧な純愛中出しセックス」が紡ぎ出される傑作
漫画の8割を占めるお膳立て自体も魅力的で素晴らしい
ただ文章表現の比率が多いため、長文への慣れや一般的な教養がある程度ないと少し尻込みするかもしれない
本当に買ってよかった、良い作品をありがとう
「これほどの叡智と技術と熱量をよりによって同人エロ漫画としてアウトプットするやつがあるか!!」という気持ちと、「同人エロ漫画というプラットフォームだからこそ百下百全に煌く珠玉なんだよなあ……」という気持ちが、がっぷり四つで苛烈な大相撲を繰り広げている。
水入りの時は遠い。しかしどちらに転ぼうが近年屈指の大傑作であることには変わりないため、畢竟どうでもいいアンビバレンスである。
ネタバレはしたくない。それが本作に対して、書籍代を支払うこと以外で私が尽くせるせめてもの礼儀だと思うからだ。
ここまで読んで何一つ新情報が入ってこなかったはずだが、そうなるように書いたので仕方がない。レビューとしてはおそらく失格も失格。伝わるのはきっと、この尽きる気配のない感動のひとひらくらいだろう。
本作へ大いに興味があり、そしていま自由に使える金がいくらかあるなら、すぐにレビュー欄から脱け出して購入に踏み切り、そしてページをめくり始めて欲しい。
あなたの漫画読み人生において、もっとも有意義な1100円の使い方のひとつとなるはずだ(私調べ)。
382頁に沢山の文字、そこだけ見ると敬遠してしまいそうだが、内容は凄く面白かった。それこそ、初めてレビューを書くほどに、面白かった。
不細工な主人公と華奢で美人なヒロイン。それだけでたまらないのだが、作者さんの作品の多くに見られる口淫の素晴らしさは最高である。不細工な男と、華奢な女子が時間的な障壁が最高の隠し味となってたまらなかった。作者さんの他作品を読んでいて思うのだが、今回のは時間的なのとか設定的な障壁のスケールが大きくてもう、たまらないのだ。
その上、読んでいると立ち塞がる文字、文字、文字、文字よ、しかも、内容がつまらないなら、読み飛ばして、エロシーン直行なのだが、内容も面白い、しっかり読み込んでしまうほどに面白いのだ。かつて、パッケージをみて買ったエロゲーをプレイしたのはいいものの、プレイしてもなかなか来ないエロシーン、エロシーンを待ちわびて読んでいたテキストに、いつのまにかのめり込み、登場人物や世界観にひたり、愛着が湧き、エロシーンがより印象的になる感覚を久しぶりに味わえました。
私の頭が悪いので、理論とかわからん所もあるのですが、そんな低めの私の頭でもわかる伏線感、あとエロシーンのエロさは最高に楽しめました。
サンプルを見て性欲と名作センサーが反応した。
良い出会いになる気がした。
ので買った。読破した。2時間かかった。
何だこれは!と困惑しながら読みました。
すげぇ良かったんです。
読むのに集中して抜けなかった。
あらゆる流れが絡まり純愛エッチに帰結しました。タイトルに偽りなし。
そして見たこともない位壮大な”セックスしないと出られない部屋”。
不可解な事態の真相を探るオカルト作品のような面白さもあり、
銀河鉄道の夜のような郷愁と美しさも感じるSF作品で……しかしやはりポルノ作品。
画の表現力も凄まじく、美しい物は美しい。異質なものは日常の隣にあるような自然な異質さ。そしてエッチなとこはエッチ。
どう受け止めて良いものか混乱して、最後に出てきたとある物の造形などポルノ作品らしいバカバカしさを感じつつも、そのメタファーを考え感動すらしてしまいました。
振り返ると愛の物語だったと思う。物語の終わりに感じたのは大切な思い出を振り返るような寂しさで、とある存在と共感したような気がします。
何故エロ漫画を読みに来てこのような心地よい読後感を覚えなくてはならないのか。
結論、抜けるタイプの作品じゃないです。難解で文字も多く、少し腰を据えて読む必要があります。しかし多くの人にこの作品を読んでもらいたいと私は思います。
良い物語でした。
タイトルと「本文382p」の説明文を見たとき、ああこれは挿入まで350ページほどかかるやつだなと予感。
最初の濡れ場が口淫のみで終わった時点で予感は確信へと変わりました。
「どうしてエロ漫画でやったんですか?」とは思わなかった。
物語の全ての要素が「最高に気持ちいい挿入シーン」という一つの目的へと一直線に向かっていた。
引き絞った弓を満を持して放つような最後の挿入シーンの実用性は、343ページに及ぶ長大な前戯なしにはあり得なかったものだと感じます。
鑑賞中、私は本番シーンまで飛ばして1発抜くどころか、そのシーンがあるページを確認しにいくことすらできませんでした。
それは野暮なことだという以前に、「一番美味しい食べ方」をみすみす逃す勿体ないやり方に思えたからです。
かくして私は、たった1発抜くためだけに4時間もの時間を労することとなりました。
本当にエラい目に会った。
「面白かったけど抜けなかった」といった感想に対して、私個人としては以上のような観点から他に類を見ない実用性があったことを主張させていただきたい次第でございます。
細部についてです。
「真夏の日差しの下で麦わら帽子の少女と出会う最初のシーンは顔が映っていない方がいい」というのは、実物を目の前に出されるまで全く思いもよらなかったことです。
夏・田舎・古き伝承・麦わら帽子の少女…といったエロゲのストラクチャーデッキに乗っかりながらもただそれにだけ甘んじていない。
要するにこの作品は「くえんちゃんが愛おしい、早く挿入したい、結ばれたい」というお話でしたが、読者をくえんちゃんの虜にするための作為が本当に研ぎ澄まされていました。
真夏の田舎でミステリアスな麦わら帽子の少女と出会って人生をめちゃくちゃにされたいとここまで強く思ったのは何年ぶりだろうと思います。
そう連発できる作品ではないとお察ししますが、太ったおばさん様の次回作を切に期待しております。